塾と予備校の違い
2020.08.31
塾と予備校の違いについて、ここでは、以下の項目に分けて説明していきます。
- 対象の児童・生徒
- 指導内容
- 講師
- 形式
- サポート
- 利用する時間帯
- 料金
- 向いている生徒
目次
塾と予備校の違いとは
対象の児童・生徒
塾…幼児から高校生
予備校…高校生、既卒生(浪人生)
塾は、幼児から高校生まで幅広い学年が対象となります。
予備校は、基本的に高校生と既卒生(浪人生)が対象となります。
指導内容
塾…受験対策、学校の補習
予備校…大学受験対策、各種資格試験対策
塾は受験対策のほか、学校の授業をサポートする補習も行います。
それぞれに特化した専門塾や、両方の役割を兼ね備えた総合塾などがあります。
予備校は、おもに大学受験対策を行いますが、ほかにも公認会計士試験や司法試験など、資格試験の対策を専門としているところもあります。
講師
塾…正社員、アルバイト講師
予備校…社会人講師、チューター(アルバイト)
塾の講師は、正社員とアルバイト、両方のパターンがあります。
特に、集団指導塾では正社員講師、個別指導塾ではアルバイト講師が多い傾向があります。
予備校では、基本的に社会人講師が授業を担当します。
そして、大学生のチューターが、授業後の質問対応などを行います。
形式
塾…生徒1~20名程度の対面授業形式が一般的
予備校…生徒20~100名程度の講義形式
塾は、対面授業形式が一般的で、種類としては講師と生徒が1対1の完全個別指導、1対2~3の個別指導、クラス単位の集団指導があります。
ほかに、生徒がテキストを中心に学習を進め、講師はサポートのみを行う自立学習型の塾もあります。
予備校は、講師が大人数の生徒に対して説明を行う講義形式です。
有名な講師の映像授業を配信し、何度も視聴できるスタイルをとっているところもあります。
サポート
塾…学習計画、進路相談、学習フォロー、自習室などの施設開放
予備校…あまりサポートは手厚くない、自習室などの施設開放
塾では、定期的な面談を通して、進路や学習について相談する時間が設けられています。
また、学習フォローとして、授業でわからなかったところの補習を実施する場合もあります。
予備校でも、学習計画の管理や進路相談などは実施されますが、塾ほど細かなサポートは期待できません。
ただ、なかには担任制度があり、生徒一人ひとりに担当者がつくところもあります。
自習室は、塾と予備校、両者とも無料で開放しているところが多いです。
利用する時間帯
塾…14~21時
予備校…9~21時
塾と予備校の開校時間には大きな違いがあります。
塾は、基本的に学校の放課後に学習することを前提として開校されています。
予備校は、既卒生がいることを踏まえ、朝から開校しているところが多いです。
料金
塾…月3万~5万円(年間36万円~60万円)
予備校…年間50万円~100万円
インターネットでは、このような料金が多く見られました。
塾のほうがやや安い印象を受けますが、どちらも授業料以外に、入学金や教室維持費、テキスト代などが別途発生するため、あくまで参考程度にしてください。
向いている生徒
塾…細かいサポートやフォローを受けながら勉強したい生徒、学校の授業のサポートもしてほしい生徒
予備校…自分で計画を立てながら、自分のペースで学習したい生徒
塾と予備校では、授業の形式や生徒に対するサポートの度合いなどが大きく異なります。
細かい学習サポートを受けたい生徒や、定期テスト対策もしてほしい生徒は、塾が向いているでしょう。
逆に、ある程度は自分で学習管理ができる生徒や、自分のペースで受験勉強を進めたい生徒は、予備校がおすすめです。