能力開発(速読やプログラミングなど)

2020.08.13

塾選びガイド-能力開発(英会話や速読など)-能力開発学習とは

能力開発学習とは

能力開発学習とは、勉強自体に必要とされる基礎力や思考力の向上を目指すための学習です。

例えば、速読や図形トレーニングのほか、英会話やプログラミングなどもこれに含まれ、学校の授業や進度に沿う学習とは内容が異なるのが特徴です。

塾では、能力開発学習を専門としているところもあれば、通常授業のオプションとして別途コースを展開しているところもあります。

おもな能力開発学習の種類

能力開発学習には、先に述べたものを含めて

  • 速読
  • 図形トレーニング
  • 作文
  • そろばん
  • 習字
  • 英会話
  • プログラミング

などがあります。

速読

塾選びガイド-能力開発(英会話や速読など)-速読

速読とは、文章をできるだけ速く、正確に読む技術をいいます。

速読のトレーニングでは、ただ流し読みするのではなく、内容を理解しながら効率的に読む練習を行い、短文を読んだ後、内容についての正誤問題や読解問題にできるだけ速く答えることなどを繰り返します。

ほかにも、なぞり読みや固定読みなど、さまざまな読み方の実践や、図形イメージを用いた眼筋トレーニングにも取り組みます。

速読は、特に学校の授業や受験における、国語・英語の文章読解に役立ちます。

また、頭の回転が速くなり、記憶力や集中力の向上にも効果があるとされているほか、読書量自体が増えることで、さまざまな知識が身につく機会にもなります。

図形トレーニング

図形トレーニングとは、図形を頭の中で組み立てて、展開図や立体図形の問題を解くというものです。

立体模型やパズルのほか、トレーニング教材などを用いて、算数や数学の図形問題を解く際に必要とされるイメージ力を伸ばします。

多くの子どもが苦手としがちな図形問題ですが、頭の中で図形の動く様子や展開図をはっきりとイメージできるかどうかが鍵となります。

図形脳を育てることで、空間認識能力や創造力の養成にもつながります。

作文

作文は、文を組み立てる力のほか、自分が伝えたいことを整理し、論理的に考え、相手にわかるようにアウトプットするという一連の能力が身につくとい われています。

「作文道場」という名前でコースを展開する塾もあり、作文を書いて添削を受ける形で、文章を書く力を養います。

自分なりに試行錯誤しながら、さまざまな物事を表現するため、創造力を向上させる能動的なトレーニングの一環としても注目されています。

そろばん

塾選びガイド-能力開発(英会話や速読など)-そろばん

そろばん学習は、右脳が活性化されるトレーニングといわれています。

素早く数字を読み取って計算する訓練で、注意深く観察する力や、イメージ・ひらめきの力、記憶力、集中力、情報処理能力などが高まります。

また、読み上げられた問題を処理する「読上算」を通して、速く聴き取る力の向上にもつながります。

今も昔も子供たちに人気なのは、珠算検定暗算検定フラッシュ暗算検定など、学習のモチベーションになる資格の存在も大きいです。

習字

習字では、文字を美しく書く力だけでなく、一字一画に神経を集中して書くため、目の前のことに取り組む際の集中力が身につきます。

毛筆の指導が一般的であり、正しい書き順と適切な筆圧で、手本通りに美しい字を書く練習を繰り返します。

文字を美しく書くための訓練は、集中力の持続や正しい姿勢を保つことにもつながるため、習字は、学校の授業で習う前の、年長~小学校低学年といった早い時期から始めることが理想とされて います。

英会話

英語教育について、 学校では2020年度より、小学3年生から英語の授業が実施され、小学5・6年生では教科化がなされました。

そこで、子ども向け英会話にも注目が集まっています。

英会話は特に、乳幼児期から始められる能力開発学習としても有名です。

ネイティブのきれいな発音や、英語の文章の組み立て方が自然と身につくほか、気持ちを伝える自己表現力、積極性、コミュニケーション能力も向上します。

乳幼児期からのトレーニングでは、音楽やゲーム、ビデオなどの多様な教材を通して、楽しく英語に触れるところから始まり、学習が進むにつれて、実践的な英会話へとレベルアップしていきます。

日本人講師がサポートしつつ外国人講師が指導する形式のほか、バイリンガル講師がすべて担当しているところもあります。

プログラミング

プログラミングについても、2020年度から小学校で必修となりました。

プログラミング教育は、論理的思考力や創造性、問題解決能力などの養成を目的としており、幼いうちからでも、その一端に触れることができます。

内容は、実際のタイピングではなく、絵本やパズル、ブロックなどを用いた遊び要素の強いものから始めることができ、小学生、中学生と学年が上がるにつれて内容がレベルアップしていきます。

IT化が進むこれからを踏まえ、話題になっている能力開発学習といえるでしょう。

能力開発学習の対象学年

それぞれの対象学年は、およそ

  • 速読、作文:小学校低学年~中学生
  • そろばん、習字:年長~小学生
  • 図形トレーニング:乳幼児~小学生
  • 英会話、プログラミング:乳幼児~中高生

です。

そろばん、習字、図形トレーニングは乳幼児から小学生向け、速読や作文は、小学生から受講できることが多いですね。

英会話、プログラミングは、幼少のうちは表現力や思考力の基礎を作ることに重きが置かれ、年齢が高くなるほど実践的な内容になるという傾向があり、大人になってから学び直す人もいます。

能力開発学習で注意すべきこと

学校の授業内容とは異なる

能力開発学習は、あくまでも思考力や創造力の基礎を築くためのものであることが多く、学校の授業で習う内容とは別物ともいえます。

そのため、能力開発学習の成果が、教科ごとの学習にもそのまま表れるとは限りません。

成績を伸ばすためであれば、授業内容の予習や復習も怠らないようにしましょう。