資格取得(英検®など)
2020.09.07
塾のなかには、通常の授業とは別に、資格試験の対策コースを開講しているところや、資格取得を専門としているところがあります。
ここでは資格取得のメリットと、おもな資格試験の種類と対象年齢、そして資格取得に関する注意点を紹介します。
目次
資格取得のメリット
資格取得には、大きく以下のメリットが挙げられます。
- 入試や就職の際に役に立つ
- 具体的な目標になるため、勉強のモチベーションが高まる
英検®や漢検などの代表的な資格は入試で役立ちます。
例えば、資格を持っていることで出願基準を満たしたり、入試の点数への加点や一部試験の免除、面接の自己PRに活用できたりします。さらに、就職する際の履歴書にも記載できます。
また、ひたすらに勉強するよりも、何か目標がある方が学習者のモチベーションも高まります。
資格試験は、入試 や定期テスト以外に学習目標になる数少ない機会といえます。
おもな資格試験の種類
ここでは代表的なものとして、
- 英検®(実業英語技能検定)
- 数検(実用数学技能検定)
- 漢検(実用漢字技能検定)
の3つを取り上げます。
英検®(実業英語技能検定)
英検®は、5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の7段階の級がある検定で、小学生以下でも受けられますが、中学・高校生の受験者が特に多いです。
試験は、5級と4級は一次試験(筆記とリスニング)とスピーキングテスト、3級以降は一次試験と二次試験に分かれ、スピーキングテストが面接形式になります。
目安として、5級が中学初級程度、3級が中学卒業程度、2級が高校卒業程度、1級が大学上級程度となっています 。
数検(実用数学技能検定)
数検は、計算や作図、統計、証明など、数学・算数の実用的な技能を測る記述式の検定です。
幼児レベルの「かず・かたち検定」から大学・一般レベルの1級まで合計15段階の級があり、6級以下を算数検定(幼児~小学6年生)、5級以上を数学検定(中学生以降)と呼びます。
算数検定には1次・2次の区分はありませんが、数学検定は「1次:計算技能検定」と「2次:数理技能検定」に分かれます。
目安となる学年(幼児・大学・一般以外)としては、11級が小学1年生 程度、6級が小学6年生程度、3級が中学3年生程度、準1級が高校3年生程度となっています。
漢検(実用漢字技能検定)
漢検は、その名の通り、漢字能力を測定する技能検定で、漢字を「読む」「書く」という知識量以外に、漢字の意味を理解し、文章の中で適切に使える能力も測ります。
10級から3級、準2級、2級、準1級、1級と合計12段階の級に分かれており、解答形式は筆記およびマークシートです (2級~7級はコンピュータテストも可能)。
目安として、10級が小学1年生修了程度、5級が小学6年生修了程度、3級が中学卒業程度、2級が高校卒業・大学・一般程度、1級が大学・一般程度となっています。
そのほかの資格試験
資格試験にはほかにも
- TOEIC🄬 L&R (英語/マークシート方式で990点満点)
- TOEIC Bridge® L&R (英語/小中学生から受けられる/マークシート方式で100点満点)
- TOEFL Primary®(英語/小中学生向け/マークシート方式でstep1は218点満点、step2は230点満点)
- Junior English Test(JET)(英語/小中学生向け/マークシート方式で10級~1級まである)
- 計算能力検定(算数・数学系の計算能力/筆記試験でレベル1~11まである)
などがあります。
資格試験の対象年齢
ほとんどの資格試験には、年齢や学歴などの受験要件はありません。
ただし、試験の種類や級によっては「○年生程度」といった目安はあるため、それに合わせるか、少し上のレベルを受けるのが一般的です。
学習塾の資格コースなどは、小学生~高校生を対象としているところが多いです。
資格取得で注意すべきこと
お子さまのレベルに合っているか
上位の資格取得を目指すことも大事ですが、まずはお子さまのレベルと照らし合わせて考えましょう。
あまりにかけ離れたレベルを受験して、不合格を繰り返してしまうと、お子さまが自信をなくす恐れもあります。
逆に簡単すぎても退屈に感じてしまうので、少し手を伸ばせば届きそうなレベルから受験するぐらいがちょうどいいのではないでしょうか。
個人で申し込むより、学習塾を通したほうがお得になる場合がある
資格試験の受験に関して言えば、塾経由で申し込むと団体受験扱いになるため、個人で申し込むよりも費用がお得になる場合があります。
塾が受験会場になることもあり、その場合は交通費も削減できます。