「塾代が高い」となげくお母さん必読!塾の費用が高いワケと抑える方法を紹介
2020.12.02
「子どもの塾代が高い…」と悩むお母さんへ。
子どもの教育費は惜しみたくないですが、やはりお金のこととなると頭を悩ませますよね。
ときには、高い費用を支払っているにも関わらず
「本当に勉強してる?」
「支払っている価値があるのかしら…」
と疑問を抱いてしまうことも。
この記事では、塾の費用が高いワケと抑える方法、そして塾の価値について紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
なお、塾の費用の相場や平均、内訳については、別の記事で紹介していますので、合わせてお読みください。
目次
塾の費用が高いワケ「講師の人件費」「受講するコマ数」「生徒一人当たりの人件費」
塾の費用には、
- 講師の人件費
- 受講するコマ数
- 生徒一人当たりの人件費
が関係しています。
例えば、担当講師が正社員の場合と、アルバイトの場合とを比較すると、基本的に正社員の方が人件費は高くなります。
そして、受講するコマ数が増えるほど、講師の働く時間も増えるので、その分が人件費として費用に反映されます。
また、「生徒一人当たりの人件費」という観点も重要です。
これは「講師が同時に何人の生徒を相手にするか」を指しますが、講師一人が指導する生徒の数が多いほど、「生徒一人当たりの人件費」は下がります。集団指導塾と個別指導塾を比べると、個別指導塾の費用の方が高い傾向にあるのですが、その理由はここにあります。
つまり「塾代 が高い」と感じたら、
- 講師の人件費
- 受講するコマ数
- 生徒一人当たりの人件費
のいずれか、もしくはすべてを見直す必要があります。
塾の費用を抑える方法
では具体的に、費用を抑えるにはどうすればいいのか。そのためには、以下のような方法が挙げられます。
- 受講するコマ数を減らす
- コースを変える
- 指導形態を変える
- 季節講習などのオプション講座を断る
- 転塾する
- 助成制度を活用する(別記事で詳しく紹介)
受講するコマ数を減らす
単純ですが、「受講するコマ数」を減らせば費用を抑えることができます。
しかし、コマ数を減らすことで勉強時間が減り、成績が落ちてしまっては元も子もありませんよね。
それを防ぐためには、塾が提供している自習室を活用してみましょう。自習室は、開校時間内であれば、授業がなくても利用できるところが多く、常にサポートする講師を配置している塾もあります。
ただし、あくまで自習になってしまうので、お子さまの学習意欲が落ちないよう、家庭で声掛けをしたり、サポートのある塾を上手に利用したりすると良いでしょう。
コースを変える
複数のコースを展開している塾であれば、コースを変更することで費用を抑えることができます。
例えば「1対1の完全個別指導」よりも、「1対2~5の指導」の方が、「生徒一人当たりの人件費」は低くなりますよね。
ほかにも、塾によっては「進学コース」や「特進コース」などの特別コースに、正社員講師や一流講師を配置しているところがあり、通常のコースよりも授業料が高い場合があります。こうした特別コースを希望しない場合は、塾側に相談して変更を申し出てみましょう。
指導形態を変える
指導形態も塾の費用に大きく影響します。
塾の指導形態には、
- 集団指導
- 個別指導
- 自立学習
- 映像指導
といった種類が挙げられます。
このうち、自立学習と映像指導はそれぞれ、
- 自立学習:基本的に講師は教え込むことをせず、生徒がプリントや映像授業などで自主的に学習を進める
- 映像指導:通信機器とインターネットを用いて「双方向のやり取りができる状態で授業を受ける」、もしくは「あらかじめ録画された授業の映像を視聴して学ぶ」
という特徴があり、講師がつきっきりで教えたり、正社員講師や一流講師がたくさん教壇に立ったりということが基本的にはありません。
また、映像指導のなかでも「録画型」の場合、一度の録画で済むため、一流講師が授業ごとに対応することもありません。
そのぶん、自立学習型や映像指導型の塾の方が、「講師の人件費」や「生徒一人当たりの人件費」で比較すると費用を抑えられます。
もちろん、お子さまとの相性もあるので、「今すぐ指導形態を変更!!」とはいきませんが、見直してみるのも一つの手です。
塾の指導形式による違いはこちらの記事でも紹介しています。
季節講習などのオプション講座を断る
季節講習などのオプション講座は、塾の費用のなかでも大きなウエイトを占めます。
「自由参加と言われたが、実際には半強制だった」という話もインターネット上で散見されましたが、不要と判断した場合は勇気をもって断りましょう。
もしくは、すべてを断るのではなく、講習のコマ数を減らしてもらうのも一つの方法です。
塾もビジネスである以上、理由のない割引はなかなか難しいでしょうが、先にも述べたように、「人件費」「受講するコマ数」という観点でみれば、対応してくれる可能性は十分にあります。
夏期講習だけ違う塾に行ってみるのも選択肢の一つです。
転塾する
どうしても費用がかさみ、家計の負担になっている場合には、転塾も視野にいれましょう。
ただし、転塾の際は授業料だけでなく、「初期費用」などもきちんと確認しなければなりません。初期費用については、キャンペーン時期である春(2~3月)のタイミングを有効に活用すると安く抑えられます。
なお、入塾のタイミングや時期、学年などについては以下の記事でも紹介しているので、よろしければそちらも参考にしてみてください。
→いつから子どもを塾に通わせるべき? 中学・高校・大学受験に分けて解説
助成制度を活用する
塾の助成制度とは、塾代 に対して各自治体が行う助成・貸付・クーポン配布などの制度のことです。
自治体の制度を上手に利用することで、家計の負担を減らすことができます。
もし「本当に勉強してる? 」と疑問を持ったら
高い費用を支払っているにも関わらず、あまり成果が表れない場合、「(子どもは)本当に勉強してるの?」と疑ってしまうこともありますよね。
そんなときには
- 塾に確認する
- 子どもと対話する(支払っている金額をきちんと伝える )
といった対応を取りましょう。
まずは、塾に、学習の内容や進捗、成績の伸びなどをたずねてみましょう。塾での学習態度をヒアリングするのもいいですね。
定期報告や三者面談では、話しにくい内容なども教えてもらえるかもしれません。
そして、子どもに対しても「塾での学習内容」などを聞いてみるほか、「塾の必要性」についても話し合いましょう。意欲的ではない様子が見られたら、月々支払っている金額を伝えることも、子どもに自分事化をうながす一つの手となります。
もし「支払っている価値がある?」と思ったら
高い費用を支払い続けているにも関わらず、成果が目に見えない場合、その価値に疑問を持ってしまうこともあるでしょう。
もちろん、すぐに成績が向上すれば良いですが、長期的にゆっくり伸びる子の場合は、すぐに結果が出ないかもしれません。
その際には、以下のような観点で考えてみましょう。
- 学習機会が減ってしまわないか
- 自分で学習サポートができるか
- 受験情報が得られるか
通塾に価値がないと判断し、塾をやめてしまうと、学習機会は減ります。
塾の代わりに、自宅や学校で自習に取り組むことができれば良いですが、通塾することで気分が切り替えられ、勉強に集中できていたという子も少なくありません。
習慣的に学習をしているという点だけでも、塾に通う価値があるといえるでしょう。
また、自分で学習を進められる子でも、つまずいたときのサポートがなければ、一人で悩むことになってしまいます。小学生レベルの学習内容であれば、親でもサポートできますが、学年が上がると専門的な内容も出てきます。
その点、塾では、授業時間外の自習などでもサポートが受けられ、子どもはつまずいた時にすぐに解決できます。
さらに、塾は受験情報を多く蓄積しています。
志望校の情報だけでなく、志望校受験における傾向と対策、過去の受験者がどのような勉強をし、どう受験にのぞんで、どんな結果になったのか、といった情報は、学校でもなかなか持ち合わせていません。
そういった受験に関する相談ができるのも、塾に在籍しているメリットとなります。
塾に通わず受験できるか気になったらこちら。
まとめ
塾代の高さは、お母さんたちを悩ませますよね。
しかし、教育費を抑えようとした結果、お子さまの成績が下がったり、志望校に受からなかったりしては、元も子もありません。
支払っている費用と塾の価値をしっかりと吟味して、お子さまに最適な学習環境を整えてあげましょう。
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