「集団塾vs個別指導塾」「大手塾vs個人塾」メリット・デメリット徹底解説【塾選び】
2019.04.09
「塾」と一口に言っても、そのタイプや授業形式などはさまざま。
塾を選ぶ前に、まずは、どのような塾が存在するのかを知っておくことが大事です。
ここでは、塾の種類、規模、指導形態といった、それぞれの塾がもつ特徴について説明します。
目次
塾の種類
まずはじめに、塾の種類について。
塾はおもに、「補習塾」「進学塾」「総合塾」「専門塾」の4つのタイプに分けられます。
特徴は以下の通りです。
①補習塾
学校の授業のサポート・フォローをメインとした塾。
学校の進度に合わせた授業を展開し、それぞれに適した定期テスト対策などを行ってくれます。
地域密着型のところが多いため、生徒一人ひとりに対する面倒見が圧倒的に良いといえるでしょう。
習い事や部活が忙しい中で、学校の成績を上げたい、内申点をアップさせたいと思っているお子さまにおすすめです。
②進学塾
小学校・中学校・高校・大学と、各段階の受験に向けた入試対策に特化した塾。
学校よりも速い進度で授業を進め、生徒の偏差値・レベルをより高いものにすることを目標としています。
入試に関する情報が豊富で、模試などの制度が充実しており、進路についての相談やアドバイスもしっかりと行ってくれます。
入試対策を着実に進めたいと思っているお子さまに最適です。
進学塾のメリット・デメリットはこちらの記事をご覧ください。
③総合塾
学校の授業のサポートと受験対策、両方のコースを併設している塾。
つまり、先に挙げた「補習塾」と「進学塾」の要素を兼ね備えているといえます。授業のフォローアップだけでなく、入試対策もしてほしいというお子さまや、AO入試・推薦入試などを考えているお子さまなど、柔軟に対応してほしい方にもおすすめです。
④専門塾
理科の実験教室や英語教室など、特定の科目の指導に特化している塾。
近年では、パズル道場など数学的思考力を養う算数教室や、ロボット作成・プログラミングといった実践を通して知性を伸ばす教室も増えています。
また、英語の必要性が高まる中で、幼稚園生から社会人まで幅広く対象を設定した英語教室も数多く展開しています。
塾の規模
塾の規模についても、何千、何万といった生徒を抱える全国的な大手塾から、地域に根差した指導をする中小・個人塾まで、さまざまな規模の塾があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、塾の規模も、塾選びの際に頭に入れておくべき要素だといえます。
大手塾
メリット
- 有名校への合格実績が高く、信頼性がある
- 受験・入試に関する情報を豊富に収集している
- 過去問の分析や研究を綿密に行っている
- 模試の種類やレベルが多様で、フィードバックもしっかりしている
- 独自の指導メソッド・効果的なシステムなどを展開している
- ハイレベルな講師が多く、指導力が高い
- レベル別・志望校別など、コース編成が充実している
- 生徒の母数が大きく、競争心が生まれやすい
- 教室数が多いため、自宅・駅などの近くに教室がある場合が多い
デメリット
- 各個人に対するきめ細やかなサポートや配慮が不十分な場合がある
- 上位クラスに優秀な講師が固まってしまうケースがある
- 競争が苦手な生徒はなかなか成長しにくい
- 校舎や教室によって、設備の充実度や指導力にばらつきがある
- 知名度の高い塾は、料金が高いところも多い
中小・個人塾
メリット
- 地域密着型の指導で、地元の学校に合わせた授業や定期テスト対策がしっかりしている
- 規模が小さいがゆえに、授業進度や内容に関して柔軟な対応ができる
- 生徒一人ひとりへのサポートが充実している
- 講師と生徒の距離感が近く、信頼関係を築きやすい
- 大手の有名な塾に比べて、料金設定が低めのところが多い
デメリット
- 合格実績にばらつきがある
- 大手塾に比べて、入試情報や過去問分析などが充実していない場合がある
- 特に個人塾では、講師と生徒との相性に左右されやすい
- コース編成・カリキュラムの選択肢があまり多くない
塾の指導形態
塾の指導形態は、おもに「集団指導」と「個別指導」の2つに分けられ、指導形態との相性が、塾での学習効果にかなり大きな影響を及ぼすといえます。
それぞれの形態や、そのメリット・デメリットを参考に、果たしてどちらが自分に向いているのかを考えてみてください。
集団指導
形態
- 同じ目標をもつ仲間と一緒に授業を受ける
- 年間を通して決められた時間割・カリキュラムに沿って、一定のペースで進んでいく
メリット
- 友だちと切磋琢磨することで、ほどよく競争意識が生まれ、学習意欲が高められる
- 模試やテストなどで、クラスにおける自分の立ち位置を把握できる
- 講師が授業を進めていくため、ある程度の速度・緊張感を保ちつつ、授業に集中できる
- 個別指導と比べて月謝が安い
デメリット
- スケジュールが固定されているので、部活や習い事との両立が難しい
- カリキュラムの仕組みや授業のスピードによっては、学習効果に個人差がある
- 授業中、講師に質問しにくいと感じる生徒もいる
- いったんついていけなくなると、置いていかれてしまう可能性がある
個別指導
形態
- 1対1の完全個別指導、1対2以上の少人数個別指導がある
- 生徒一人ひとりに合わせたオーダーメイドカリキュラムに沿って、生徒のペースに合わせて進んでいく
メリット
- スケジュールを自分で決められるため、部活や習い事と両立しやすい
- 個人の成績や目標にぴったりの専用カリキュラムを組んでもらえる
- 一人ひとりの理解度に合わせて授業が進むので、自分のペースで学習できる
- わからないことがあったら、その場で質問できる
- 講師との距離が近いため、報告や相談などがしやすい
デメリット
- 競争意識が生まれにくいため、学習ペースを保つのが難しい場合がある
- 集団における自分の成績を把握する機会が少ない
- 講師との関係性が密になると、緊張感がなくなり、気がゆるんでしまうケースがある
- 集団指導と比べて月謝が高い
まとめ
塾によってさまざまな特徴があることを、おわかりいただけましたでしょうか。
塾との相性というのは、塾通いに対するモチベーション、そして、それに基づく学習効果・成績向上に深く関わってきます。
自分にはどのようなタイプの塾が適しているのか、塾を選ぶ前にしっかりと考えてみましょう。
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