【入塾テストから模試まで】塾のテストの種類と、よくある疑問を解説
2020.12.21
本記事では、塾で実施されるテストについて解説しています。
テストの種類やそれぞれの特徴のほか、塾のテストにまつわる
「塾のテストは難しい?」
「入塾テストの対策は必要?」
「模試の偏差値って何?」
といった、よくある疑問についても解説しているので、ぜひ最後までご覧になってください。
目次
塾で受けるテストの種類
塾では、おもに
- 入塾テスト(クラス分けテスト)
- 小テスト
- 模試
の3種類のテストが実施されます。
入塾テスト(クラス分けテスト)とは
入塾テストとは、その名の通り、その塾に入るためのテストです。
大手進学塾ではよく実施され、あまりにも点数が低い場合は、不合格となり入塾できなかったり、補習を受けた後に再試験になったりします。
というのも、大手進学塾は集団指導形式が中心で、クラスの人数を制限したり、授業のペースをそろえたりする必要があり、一定の基準を設けるために実施されるようです。
また、入塾テストの点数はそのまま、クラス分けに使用されることが多く、上位クラスに入るためには高得点をとる必要がありますが、仮に低い点数になってしまっても、下位クラスであれば入塾可能となる場合もあります。
逆に、個人で運営している塾や、いわゆる補習塾などでは、合格・不合格を決める入塾テストはあまり実施されません。
代わりに、レベルに合ったクラスに配置したり、現在の学力を把握したりすることを目的とした「クラス分けテスト」「学力診断テスト」を行うことがあります。
小テストとは
塾の小テストとは、一般的に、塾の授業で学習した内容を確認するために行われるテストを指します。
頻度は塾によってバラバラで、授業ごとに行うところもあれば、1ヵ月に1回など定期で行うところもあります。
大手進学塾では、数ヵ月に1回、小テストでレベル判定をし、翌月以降のクラス分けに使用することもあるようで、低い点数をとってしまうと、下位のクラスへ移動になってしまうこともあります。
模試とは
模試とは、入試本番を模した試験のことです。
塾が、過去の入試の傾向や、その年の動向などを分析して作成した学力試験で、塾の教室で実施されることもあれば、大きなホールや教育施設などを貸し切って、本番さながらに行われることもあります。
参加者についても、塾生限定模試もあれば、外部生が参加可能なものもあります。模試を受けることで、子どもの現在の学力や偏差値、志望校の合格可能性判定などを知ることができます。
塾のテストにまつわるよくある疑問
塾のテストは難しい?
塾のテストの難易度は、塾のレベルやテストの種類によってさまざまです。
例えば、大手進学塾の入塾テストだと、かなり難しい場合もあるようです。
学校で受けるテストよりも範囲が広かったり、難易度が高かったり、問題量が多かったり、ときには未習範囲からの出題もあったりするそうで、お子さまが自信をなくしてしまったという声も、インターネット上では散見されました。
一方で、個人塾や補習塾では、入塾時にテストが実施された場合でも、それほど難易度は高くないでしょう。
個人塾や補習塾は、学校の成績向上などを主目的としているところも多く、進度も学校に合わせる傾向があります。そのため、すでに習っている範囲から出題されると予想できます。
ほかの小テストや模試については、ケースバイケースです。ただし、学校のテストと比較して、成績が悪かったとしても、そこまで落ち込む必要はないといえます。
成績が良いことに越したことはありませんが、塾の方が学習ペースは早く、範囲は広いことが一般的で、難易度もそれに伴って上がります。
過度に落ち込んだり、成績が悪いからといってお子さまを叱責したりしてしまうと、学習のモチベーションに影響しかねないので、最終的な目標となる入試や定期テストを見すえ、学力が身についているかどうかを判断しましょう。
入塾テストの対策は必要?
どうしてもその塾に入りたいのであれば、入塾テストの対策をするべきです。
特に大手進学塾の入塾テストは、学校のテストとは別物のため、どちらかというと、入試に近いイメージで挑むほうが良いかもしれません。
対策としては、
- 学校で習った範囲は復習しておく
- 問題を解くスピードを上げておく
- もし過去問などが入手できるなら、目を通しておく
が挙げられます。
また、お子さまが小学生の場合、学校と違う形式のテストに慣れていないことも考えられます。そのため、テストの解答の仕方や、文章の書き方など、当たり前と思っていることも確認しておくとよいでしょう。
個人塾や補習塾の場合は、先に述べた通り、入塾テストというより「クラス分けテスト」「学力診断テスト」となります。
そのため、徹底した対策をしてしまうと、背伸びした成績でカリキュラムや所属クラスが決まってしまうかもしれません。
事前に準備するにしても、ほどほどにしておくのがよいでしょう(塾によっては、「事前の勉強や対策は不要」としているところもあります)。
模試の偏差値って何?
模試の偏差値とは、簡単にいうと「テストを受けた人たちの中で、自分がどの位置にいるのか」を示す数字です。
50がちょうど真ん中で、それより上なら上位、それより下なら下位と判断できます。しかし、数字だけを見て「50より下だったからヤバい!」「50より上だ! ヤッタネ!」と思ってしまうのは早計です。
というのも、偏差値はあくまで「テストを受けた人たちの中で」の立ち位置だからです。
仮に、自分とは成績にかなり差がある人だけが受けた模試だったらどうでしょうか。
受験者みんなが、自分よりも優秀な人ばかりであれば、自分の偏差値は低くなります。逆に、受験者みんなが、自分よりも成績が悪い人ばかりであれば、自分の偏差値は高くなります。
つまり、模試の偏差値は、結果だけですぐに一喜一憂するのではなく、その模試を受けたほかの人たちがどんな人たちなのかを含めて、参考にする必要があります。
ちなみに、中学受験を志望して、初めて受ける模試の偏差値は低くなりがちと言われています。
これは、中学受験をする人はそもそも少数派で、模試を受ける人たちは、すでに学習を進めている場合が多く、受験者のレベルが平均的に高いためです。
まとめ
本記事では、塾で実施されるテストや、テストにまつわる疑問などを紹介しました。
この記事を通して、1つでも通塾に関する悩みが解消されれば幸いです。
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