中学受験のための通塾|必要性や塾なしのデメリット、選び方などを解説

2020.12.18

中学受験のための通塾|必要性や塾なしのデメリット、選び方などを解説

中学受験における塾の必要性は、声高に叫ばれていますよね。

ただ、

「塾で勉強漬けなんて、子どもらしくないんじゃないか…」
「本当に塾は必要なのか?」
「塾なしでも合格できるのでは?」

という疑問を持つお母さんたちも多いはず。

ということで、本記事では、中学受験における塾の必要性や、塾なしのデメリットなどを紹介します。

あわせて、中学受験のための通塾にまつわる

「みんないつから塾へ行く?」

「中学受験のための塾の費用はどれくらい?」

といった疑問についても解説していきますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。

中学受験に塾は必要か

まず、中学受験において「塾が必要なのか」という点ですが、正直に申し上げると

「塾に入っておくのが王道」

というのが現状です。

Yahoo!リサーチと週刊東洋経済が共同で行った「中学受験対策に関する調査*」 によると、「最難関校&難関校」の受験者で、「(対策などを)何も行っていない」と回答した人はなんとゼロ

「塾のみ」と回答した人は77.5%で、残りは「家庭教師」や「通信教育」、および「塾」とこれらのかけもちなどです。

また、比較的、難易度の下がる「公立中高一貫校」の受験者でも、「塾のみ」「塾+通信教育・講座」と回答した人を合計すると60%にのぼります。

インターネット上でも「独学は難しい」「(塾に入るか、入らないかではなく)どの塾に入るか」といった声が散見され、塾の必要性の高さがうかがえます。

塾なしのデメリット

では、塾なしで中学受験をしようとすると、どのようなデメリットが考えられるでしょうか。

具体的には

  • 親が勉強をサポートしなければならない
  • 自分たちで教材を選ばなければならない
  • 志望校の入試の傾向を自分たちで調べ、対策する必要がある
  • 子どもが入試慣れできない

といった点が挙げられます。

親が勉強をサポートしなければならない

塾なし、つまり独学での中学受験では、親のサポートが不可欠です。

というのも、中学受験では

  • 子どもはまだ小学生である
  • 学校では習わない範囲を会得する必要がある

というポイントが、大きく関わってくるからです。

高校受験や大学受験であれば、年齢的なことに加え、多くの人が受験することもあり、子どもが自ら学習に励んだり、クラスメイトから刺激を受けたり教え合ったり、さらには学校の先生にサポートしてもらえることも期待できます。

しかし、中学受験では、10歳前後から勉強を始めるうえ、受験者が限られていることもあり、周囲の友達が遊んでいる状況の中で、「なぜ、自分だけが勉強しなくちゃいけないの…」と子どものモチベーションが下がってしまうことが予想できます。

さらに、特殊算(つるかめ算など)に代表される「学校では習わない範囲」も会得しなければなりませんが、学校のサポートはどれほど期待できるかわかりません。

つまり、中学受験は、ほかの受験などに比べて親の負担が大きく、塾なしの場合、子どもの勉強のサポートにかなり力を入れなければならないのです。

自分たちで教材を選ばなければならない

塾なしだと、勉強のサポート以外に、教材選びも必要になってきます。

これも、受験者がある程度の年齢になれば、自分に合った参考書を自ら選べるようになるかもしれませんが、小学生のうちはなかなか難しいでしょう。

つまり、親が選び、子どもに使わせて、教材との相性を判断してあげなければならないのです。

教材を何度も変更することは、繰り返し学習などの観点からみると、できれば避けたいものですが、その一方で相性の合わない教材を使い続けるわけにもいきません。

何度も買い直すことになれば、予想外の出費にもなりかねないことを考えると、リサーチを徹底し、時間とお金を有効に活用していく必要があります。

志望校の入試の傾向を自分たちで調べ、対策する必要がある

志望校の入試の傾向も、塾なしの場合、自分たちで調べる必要があります

基本的には、過去問や赤本などで対策できますが、それらを活用したうえで、合格するための計画も自分たちで練らなければなりません。

中学受験の入試内容は独特なうえ、学校によっても異なります。

範囲は小学校の学習指導要領範囲を超えないように設定されていますが、実質、中学生レベルの問題をヒント付きで解かせたり、先に述べたような特殊算を駆使して解かせたりする問題なども含まれます。

よって、入試から逆算した長期のカリキュラムを作成するなど、計画性をもって臨む必要があるでしょう。

子どもが入試慣れできない

自分たちで学習を進めた場合に、うっかり対策を忘れてしまうのが「子どもの入試慣れ」です。

保護者は、高校受験や大学受験、そのほかの資格試験などを経験しているので、受験とはどんなものなのか想像がつくと思いますが、子どもからしてみればまったくの未知の世界

成績が良い子であっても、当日の会場の雰囲気にのまれてしまうと、力を発揮できません。

対策としては、模試を複数回受け、イメージをつかむ方法が挙げられますが、模試は塾で実施されていることが多く、自分たちで情報を集めなければならないほか、スケジュール管理も必要です。

子どもが学習の成果を発揮できるようにするためにも、入試慣れは重要となってくるでしょう。

中学受験のための塾選び チェックポイント

では、中学受験のためには、どんな塾を選ぶべきなのでしょうか。

一般的に、受験のための塾選びのポイントとしては、別記事(目的別|塾の選び方 「受験合格のため」にチェックすべきこと)で紹介している、

  • 「進学塾」であるか
  • 志望校への合格実績はあるか、それは信頼できる実績か
  • 志望校の受験科目、およびレベルに対応しているか
  • 入塾テストを実施しているか

が挙げられます(詳細は上記リンクから)。

そのほか、特に中学受験のためのチェックポイントとして

  • 通いやすい場所にあるか
  • 子どもとの相性は合っているか

も挙げられます。本記事ではこれらを解説していきます。

通いやすい場所にあるか

塾が通いやすい場所にあることは、中学受験においては重要です。

というのも、通塾するのはまだ小学生の子どもであり、時期によっては21時までの授業があるなど、遅い時間の帰宅となることが多いからです。

帰宅が遅くなると心配になりますし、子どもの安全面でも不安が残ります。

それに、遅くまで授業がある日は、弁当や水筒を持たせて通塾させなければならず、塾が遠い場合、大荷物で長時間移動することになってしまいます。
勉強以外の疲労は、入試本番までにくたびれてしまう原因にもなります。

塾の行き帰りを必ず送迎できるのであれば別ですが、塾までの距離や通塾時間はきちんと考慮して検討するようにしましょう。

子どもとの相性は合っているか

お子さまと塾の相性も非常に重要です。

特に、中学生や高校生に比べて、小学生は思っていることや感じたことなどをうまく説明できず、一人で抱えてしまいがちです。そのため、指導形式の向き不向きや、講師との相性などは、親が様子を見て判断しなければなりません。

見るべきポイントとしては

  • 塾の指導形式(集団、個別etc.)
  • 塾の指導方針(テキスト中心、講師の指導中心、宿題などで量をこなすetc.)
  • ほかの児童(優秀な子が多い、苦手な子がいる、仲の良い子がいるetc.)

などが挙げられます。

ただ、実際に入ってみなければわからないこともありますし、通塾していく中で子どもが変化していくこともあります。

入塾前には、複数の塾で見学や体験を行い、比較したり、子どもの感想を聞いたりしたうえで入塾を決めましょう。

入塾後もこまめに家族会議を開いたり、塾での様子を聞いたりする時間を設けることも大切です。

中学受験のための通塾にまつわる、よくある疑問

ここでは中学受験のための通塾にまつわる、よくある疑問について解説していきます。

みんないつから塾へ行く?

中学受験における通塾のタイミングは「新小4生」が一つの目安になります。

詳細は別途記事にしていますが、簡単に紹介すると

  • 塾のカリキュラムへの遅れが発生しないため
  • 「9歳の壁」と呼ばれるタイミングで、成長の節目の時期といえるため
  • 小4生から学校の総授業時数が最大になり、学習量が増えるため

です。

詳細はこちらから

いつから子どもを塾に通わせるべき? 中学・高校・大学受験に分けて解説

ちなみに、先に紹介したYahoo!リサーチと週刊東洋経済が共同で行った「中学受験対策に関する調査*」 でも、「最難関校&難関校」受験者の通塾開始時期は、小学3年生の10月~3月が最多で、次に4年生の1月~3月が続きます。

ただ、「公立中高一貫校」を目指す場合、少し時期は遅れ、4年生後期~5年生前期が比較的多い回答となっています。

中学受験のための塾の費用はどれくらい?

中学受験のための塾の費用について、インターネット上では100~200万円ほどという声が散見されました。

これは、新4年生から約3年間通塾した場合の料金で、幅がある理由としては、塾ごとの料金の違い、そして季節講習やオプション講座の差だと予想されます。

ちなみに、受験意向などを考慮しない場合の、小学生の学習塾費用平均*は、以下の表のようになっています。

小学生の平均費用(年平均、単位:万円)

全体平均 1年生 2年生 3年生 4年生 5年生 6年生
公立 53,313 17,991 30,278 40,629 47,773 84,579 96,289
私立 252,790 114,452 121,978 162,612 257,528 384,113 485,494

まとめ

「塾に入っておくのが王道」ともいえる中学受験。

塾なしのデメリットや、入塾する際の選び方など、検討しなければならない項目が数多くあります

この記事を通して、中学受験における悩みが少しでも解決すれば幸いです。

なお、塾ログには、地図や郵便番号から最寄りの塾を検索する機能もあります。

たくさんの塾情報を掲載しているので、ぜひそちらも参考にしてくださいね。

参考:
*「中学受験対策に関する調査」Yahoo!リサーチ調べ / 2010年1~2月に中学受験を経験したばかりの子どもと同居している母親477名を対象に実施、調査期間:2010年2月10日~14日
*令和元年12月 平成30年度子供の学習費調査 文部科学省