もう塾の掛け持ちで悩まない|成功・失敗パターンを合わせて解説!

2020.08.24

もう塾の掛け持ちで悩まない|成功・失敗パターンを合わせて解説!

「子供に塾の掛け持ちを…」「別の塾ってどうなんだろう?」と、お悩みのお母さんへ。

塾の掛け持ちは「併塾」とも呼ばれ、複数の塾に同時に通うことを指します。

有効に活用すればさまざまなメリットをもたらしますが、一方でお金のことなど、デメリットもあります。

この記事では、そのメリット・デメリット、掛け持ちの成功・失敗パターンを含めて解説します。

塾の掛け持ちはアリ? メリットとデメリット

結論から述べると、塾の掛け持ちはアリです。

文部科学省が平成20年に行なった「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告*」によると、”何らかの学習活動をしている者のうち、複数の異なる種類の学習活動を掛け持ちしている割合”は、

小5生:44.8%

小6生:44.9%

中学生:31.3%〜40 .2%

となっており、2〜3人に1人といえます。

この調査はあくまで「学習塾、家庭教師、通信添削、ならいごと」のいずれかを並行して行なっているものを対象としていますが、学習サービスに複数申し込んでいるという点では、塾の掛け持ちもこれに近い数字と考えられるでしょう。

また、大学受験についても、塾と塾の掛け持ち以外に、塾と予備校の掛け持ちなどを行なったという声 がインターネット上で散見され、同時に2つ以上の塾や学習サービスを利用している人は、一定数いるということがわかります。

掛け持ちのメリット

塾の掛け持ちには、おもに

  • 苦手分野の補強、学習効果アップ
  • 時間効率がよくなる
  • 相性のいい講師や指導方法に出会える可能性がある

というメリットが挙げられます。

塾を掛け持ちすることで、一つの塾ではカバーしきれなかった分野・苦手科目を、違った見方で学習し直すことができ、学習効果アップが期待できます。

科目ごとに掛け持ちする塾のレベルを分けて、得意科目では進学塾を、苦手科目では補習塾を選ぶという方法もありますね。

また、時間を効率的に使うこともできます。

例えば、忙しい平日は学校から近い時間割が柔軟な塾、余裕のある土日には家から通えるしっかりと勉強を教えてもらえる塾、などの形を取れば、無駄な移動時間は発生しません

忙しい日に感じるであろう「今日も遠くまで行かなきゃいけない・・・」といった通塾にかかる心理的負担も減るでしょう。

そして、複数の塾を利用することで、相性のいい講師や、指導方法、指導方針に出会える可能性があります。

いろいろな指導を受けることで、何が自分に合っているのか、どんな教え方、勉強の仕方が自分にとって最適なのかを発見できるため、進級や進学をしたあとでも役に立つ経験になるといえます。

掛け持ちのデメリット

一方で、掛け持ちをすることで、以下のようなデメリットもあります。

  • お金がかかる
  • 通塾の手間が増える

当然ですが、2つの塾に通えば、2つ分の塾の費用が発生します。

入塾金や教材費、教室維持費なども2つ分となってしまうため、大きなデメリットです。

ただ授業料に関していえば、1つの塾でたくさんの授業コマ数をとれば、その分、費用がかかるため、どちらにせよあまり変わらないともいえます。

また、塾を掛け持ちすれば、行かなければならない場所が増えるため、通塾がより大変になります。

交通費が負担となる場合もあり、学校からの距離、家からの距離を考慮して検討する必要があります。

ただし、負担に感じるかどうかは、塾に通う本人次第の部分もあります。

例えば、2020年現在、猛威を振るっている新型コロナウイルス、それに伴う外出自粛の期間に行われたアンケート*では、気持ちの変化として「やる気が起きないことが増えた」との回答が多く寄せられています。

もちろん外出自粛を強いられている状況という点では異なりますが、外に出ることが気分転換になり、やる気につながるという子も多いのではないでしょうか。

塾の掛け持ち成功には役割の明確化が必要

塾の掛け持ちで成功するには、それぞれの塾の役割を明確化することが重要です。

例えば

  • 集団指導で習った内容を個別指導でカバーする
  • 得意・苦手科目ごとに塾を使い分ける

これらは異なる内容ではありますが、ともに成功パターンであると言われています。

「集団指導で習った内容を個別指導でカバーする」は、学習をリードしてもらえる集団指導塾をメインに学習を進め、取りこぼしやわからないところがないように個別指導塾で確認・補填するという、集団と個別の強みを活かした役割分担です。

また、「得意・苦手科目ごとに塾を使い分ける」は、進学塾で得意科目をさらに伸ばし、補習塾で苦手科目を平均点ぐらいにまでフォローしてもらう、という塾のレベルの違いを活かした役割分担です。

このように、それぞれの塾に求める役割を明確にすることで、学習者本人は目的を意識して勉強に取り組むことができ、塾側も希望に応じた指導方針を組むことができます。

また、求めるものがはっきりしていると塾選びもしやすくなり、ぴったりの塾が見つかる可能性も高まりますよね。

掛け持ちの失敗は”あやふや”さが原因

掛け持ちで失敗するのは、前述のように求める役割を明確にせず、「ただ不安をやわらげるため」に通わせた場合と言われています。

不安だからといって、あわてて塾を掛け持ちさせると、その塾がどんなレベルなのか、どんな授業内容なのかを知らないまま、お金を払うことになります。

また、お子さまに合う、合わないの判断もできず、同じような塾をいくつも掛け持ちさせると、金銭面だけでなく、学習効率の面でも大きな無駄が発生しかねません。

まずは求める役割を明確にすること。

そして、それを叶えてくれる塾を探すことで失敗は防げます。

掛け持ちする際には、「なんとなく~」「不安で~」といったあやふやな気持ちで塾を選ばないようにしましょう。

まとめ 塾の掛け持ちはアリだが目的意識を持って

塾の掛け持ちは、うまく活用すれば時間や学習効率などで大きなメリットを生み出します。

ただ、お金がかかる点は受け入れなければならず、子どもの心理的な負担にならないような配慮も必要となります。

塾選びの際は目的意識を持つこと、つまり塾に求める役割を明確にして検討すると、掛け持ちもうまくいくはずです。

参考資料:
*出典:文部科学省『子どもの学校外での学習活動に関する 実態調査報告』 
*出典:LINEリサーチ『リサーチノート 9割休校、オンライン授業は1割強。新型コロナと高校生のいま