これで合格!受験前日の過ごし方~勉強・持ち物 ・応援など~
2022.11.04
いよいよ明日は受験本番!
さあ、全力を出しきる最後の準備にとりかかりましょう。
いままで力の限り勉強をした人も、あまり勉強しなかったと後悔している人も、まだ勝負は決まっていません。
なにが起こるかわからないのが受験です。
この記事では、受験前日の勉強法や、持ち物や行動についての準備の仕方を詳しく解説します。
また、身近に受験生がいる方の応援方法についても紹介しています。
「備えあれば憂いなし」
一度きりの勝負で悔いを残さぬよう、最善を尽くしましょう。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
持ちもの 準備編
鉛筆とシャープペンシルの違い ~塗りやすさが合否を左右する!?~
マーク形式の試験の場合は、マークシート用の鉛筆(約1.3㎜)が最適です。
用紙にひっかからず滑らかに塗れ、すっきりと消せる特徴をもつ鉛筆がマークシート用として開発されています。シャープペンシルは芯が細い(約0.5㎜)ため、塗る時間がかかり、消しゴムで消すと跡が残りやすくなります。
机に置いて安定する六角の形状のマークシート用の鉛筆を受験教科の本数用意し、先がとがっていると塗りにくいため削りすぎないようにします。
念のため、鉛筆削り1個(削りカスが入るもの)と、消しゴム2個(落としたときの予備)を用意しておくと安心です。
時計はアナログに限る!!電池の交換も忘れずに
腕時計は必須です。
試験会場に時計がない場合や、前の人で見にくい場合もあります。
問題を解きながら時間を確認するため、机の上に置かれた時計のほうが教室の壁に飾られている時計よりも早く確認ができます。
デジタル時計はたくさんの機能が付いているものが多く、試験時間中にアラーム機能などの音が鳴ると不正行為となることがあります。
また、残り時間の逆算がしにくいというデメリットもあります。
アナログ時計は、直感的に残り時間の把握もしやすいためおすすめです。
アラビア数字で表示があり、1分ごとに目盛りがあるとさらに見やすくなります。秒針があれば、試験開始の時間を確認しておくことで、終了時刻を正確に秒単位で把握できます。
机に置いた際に、文字盤が上に向かず、ベルトなどで調整し正面に向けることができるものがおすすめです。
アナログ時計(3針腕時計)の場合の電池寿命は2~3年といわれています。電池交換もしておくようにしましょう。
お弁当の内容で午後からの集中力が変わる?
受験当日のお弁当の時間は、唯一のリラックスタイムです。
午後からの試験のよしあしを左右するといっても過言ではありません。
少しでも緊張や不安を取り除き、集中力をUPできるかがポイントです。
お弁当は食べやすさ、消化のよさが重要です。
できるだけ早く食事を済ませ午後に備えたい、あるいは緊張で食事ができない場合もあるため、一口サイズのサンドイッチやおにぎりなど、おかずがなくても食べられるものがおすすめです。
また、脳に必要なエネルギーの吸収をよくするために、ビタミンやミネラルが豊富なゆで野菜、脂身の少ない肉や煮魚、消化のよい卵焼きなどがおすすめです。
緊張や不安は消化不良や胸やけなどを起こしやすく、消化器官に負担がかかると眠くなり集中力が低下する恐れがあります。
消化の悪い揚げものや豆類、イモ類、傷みやすい生ものは避けましょう。
糖を多く含むスイーツ類や菓子パン、じゃがいもや里いもといったでんぷん質の多い野菜は、血糖値を上げるため眠くなりやすいといわれており、おすすめできません。
量が少ないと空腹状態となり集中力を欠いてしまいますが、満腹になるほど食べると眠くなってしまいます。
受験当日までに時間がある受験生は、模擬試験などで自分の適量を知っておくとよいかもしれません。
受験当日にコンビニエンスストアなどでお弁当を購入していくことはやめましょう。試験会場周辺は混雑し予定どおりに行かないことが多いです。
お弁当が売り切れになることもあります。余裕をもって受験に臨むためにも、予想外の事態になるかもしれない状況はつくらないほうが無難です。
脳の疲れをとる飲みものの選び方
水分補給はとても重要です。
体内の水分量が1.5%減少しただけで集中力や学習能力、反応速度などの認知テストがマイナスになるという研究結果もあるそうです。
また、水分補給が脳を活性化することを示す研究もあります。
ただし、摂り過ぎるとトイレが近くなり集中できない可能性もあります。
カフェインが含まれる飲みものは集中力アップや眠気覚まし、コーヒーの香りにはリラックス効果もありますが、利尿作用があります。
ミネラルウォーターやノンカフェインの麦茶などが最も望ましいでしょう。
集中力UPやリラックス効果のある飲み物について、詳しくはこちら↓
前日の食事も消化がよいものを
受験前日の食事も消化によいものを心がけて取るようにしましょう。
緊張感の高まりから胃腸の働きが低下しているかもしれません。
食べやすく、体を温め、寝つきをよくする食事がおすすめです。
鍋ものやうどんなどは、野菜や肉などを一度に食べることできるうえに栄養バランスがよく、食欲がないときにもおすすめです。
脱ぎ着できる着慣れた服で、袖に注意!
受験当日は、脱ぎ着がしやすい着慣れた服を選ぶことが鉄則です。
試験会場は、教室によって、あるいは座る位置により、暑さ寒さが変わります。
制服ならばセーターやベストで、私服ならばカーディガンを重ねるなど、体感温度を調整できる服を選びます。
袖が長すぎる服や袖に広がりがある服は、答案用紙に引っかかるなど、じゃまになりやすいので避けましょう。
休憩時間に確認する問題集、確認する箇所を決めておく理由
各教科の間の休憩時間は有効に活用し、得点UPにつなげなければなりません。
「なにをしようか悩んでいる間に終わってしまった」、「確認したいことがたくさんありすぎて、結局なにを確認したかわからない」など、休憩時間を無駄に過ごしてしまうと、不安や後悔がのこり、実力を発揮できないかもしません。
前の試験教科の答え合わせなどはもってのほかです。直前の勉強はあいまいな知識を確実にし、得点UPにつながり、精神的な安心も得ることができます。
事前に各教科で確認する問題集や参考書、教科書を決め、確認したいページに付箋を貼るなど、すぐに確認できる状態にしておきましょう。
受験当日まで時間がある場合は、休憩時間に確認するチェックリストやノートなどを作成してもよいでしょう。
当日に自分で作成したものが合っているか不安になるという人は、教科書や参考書で確認するほうが無難です。
英語を勉強してきた受験生には、日本語を日本語のまま理解する日本語脳と、英語を英語のまま(日本語に変換せずに)理解する英語脳が存在するといわれています。
ほかの教科の試験を受けた後は日本語脳が活発にはたらいているため、英語の試験の前には英単語や英熟語以外に、長文の1文に目を通すなどをし、英語脳に切り替えておくことをおすすめします。
当日焦らない、コンビニエンスストアで購入編
受験に必要な文房具類(鉛筆、シャープペンシル、消しゴムなど)は、大半の店舗で販売されています。
ですが、鉛筆削りは取り扱いがない店舗も多いようです。
腕時計は、コンビニエンスストアでの取り扱いは少ないですが、駅の売店や100円均一ショップなどで売られている場合もあるようです。
ハンカチ、ティッシュ、マスク、カイロ(秋から春先まで)も大半の店舗で販売されています。コンビニエンスストアでは、飴やラムネ、靴下、モバイルバッテリーなどは比較的購入しやすいでしょう。
薬はコンビニエンスストアでも販売できるようになりましたが、すべての店舗ではありません。必要最低限の薬は1回分だけでも用意しておくと安心です。
※薬事法第24条の規定により、ホテルでは宿泊者に医薬品を提供することができません。医薬品については、自分であらかじめ用意しておきましょう。
また、お箸やスプーンも大半の店舗で販売されていますが、お箸がないととても困ります。割り箸を常に1本鞄に入れておくことをおすすめします。
試験会場周辺のコンビニエンスストアは混雑が予想され、品薄になることも考えられます。
受験の必需品や、ないと困るものは、できる限り前もって用意しておきましょう。
志望校編
見に行くほうがよい理由
試験会場の下見はできるだけするようにしましょう。
実際に行ってみると、試験会場の大学が広大でキャンパスがわかりにくい、正門から遠い、などの予期せぬ事態もありえます。
試験会場までのアクセス方法をチェックする際は、
時間(平日、休日のダイヤの確認)、混雑状況の確認に加え、コンビニエンスストアの場所や交通費(ICカードのチャージ)の確認もしておきましょう。
ほかにも、試験会場や会場までの経路にあるトイレの場所は、混雑時に備えて数ヶ所確認しておくとよいです。
当日に不安にならないためにも、余裕をもって行動できるように準備は万端にしておきましょう。
また、模擬試験の試験会場が受験校となる場合もあります。模擬試験を利用して受験校の雰囲気を体験しておくこともおすすめです。
試験会場には、試験開始の30分~1時間前に教室に入るのがベスト
受験校の開場時間を確認し、受験開始前の30分から1時間前には着くようにしましょう。
悪天候で公共交通機関が遅延することもありえます。
公共交通機関の運行状況や受験校のホームページは、すぐに閲覧できるよう準備しておき、当日の朝は起床後すぐに確認しましょう。
また、不測の事態に備えて、受験校の連絡先を控えておくと便利です。
学校、塾、予備校編
知っておくべき、開封禁止の調査書の中身
受験では、調査書(内申書)が必要となることが多くあります。これは、高校(中学)在学時の各教科の学習の記録、欠席日数、行動の記録や特別活動などを記した書類のことです。
高校受験では、各教科の成績を5段階評価で点数化した評定として使用します。
内申書の記載事項や高校入試での得点換算の仕方、記載する学年などは都道府県によって異なります。
中学3年間の成績が内申点に含まれる都道府県もあります。早めに確認しておきましょう。
受験前日に学校を休むメリット、塾、予備校に行くメリット
受験前日に学校を休むか休まないか、迷われる人は多いと思います。
が、自分の状況に当てはめて考えることが大切であり、どちらでも大差はありません。
学校を休んだ場合は、準備や通学の時間を勉強に充てることができ、咳や鼻水などの風邪症状を防ぐメリットがあります。
ほかにも、前日にまだ授業がある学校では、自分の思いどおりの勉強ができないことも考えられるため、自宅で自分のやりたい勉強に時間を充てるほうが効率的です。
いっぽうで、自宅にいると「規則正しい生活が送れない。」、「案外勉強ができない。」といったデメリットもあります。
学校では、勉強している友だちから刺激を受け、通学時間や休憩時間などの短い時間に集中して勉強できるメリットがあります。
塾や予備校なども、前日に受験校の対策講座などが開かれていると、直前に効率よく知識を得られます。
自分の状況や心理状態を考え、一番効率がよく、不安にならない状態をつくれるようにすることが最善だと考えます。
勉強編
教科ごとの勉強法、勉強時間
午前中の体力がある脳と午後からの疲労がたまりつつある脳では、集中力が違います。
脳のコンディションを把握し、できるかぎり同じ脳の状態で問題を解き、慣れておくことが大切です。
試験当日と同じ時間に起床し、試験当日と同じ時間、同じ休憩時間で勉強します。
休憩時間も試験会場にいる状態を再現するため、寝転んだりせず、本番同様、次の教科のための勉強をするようにします。
受験当日の少ない休憩時間を無駄にしないために、なにを確認するか、どこを見るかなどを決めておきましょう。
(参考:休憩時間に確認する問題集、確認する箇所を決めておく理由)
受験前日、学校が休みもしくは休日で時間が確保できる場合は受験当日と同じ時間割で、学校がある場合は、順番は変更せず、試験時間を半分(試験時間が50分の場合は25分)にし勉強しましょう。
時間がない、もしくは、気になる教科がある場合は、数学の時間を基本事項の確認のみとし、気になる教科を重点的に確認しましょう。
英語
過去問から1度解いた長文問題(1題)を解き直します。どのように解くか、どの順番で解くかなどを意識して確認しながら解きましょう。
英語は触れる時間があくと勘が鈍る教科です。時間がない場合は音読だけでもしましょう。
受験教科にリスニングがある場合は、リスニングも忘れずに聞いておきましょう。残りの時間は単語、熟語などを確認します。
国語
過去問から1度解いた問題を、受験当日と同じ順番で(漢文、古文、現代文など前もって解く順番を決めておきます)解きましょう。
時間がない場合は、苦手な教科のみ解きます。
国語も英語同様、勘が鈍る教科です。短い文でも触れるようにしましょう。
数学
問題をとくのではなく、基本事項の確認、公式などの確認をしましょう。
ほかに気になる教科がある場合は、数学の時間を短くし、気になる教科に充てましょう。
理科、社会
細かいところまでしっかり暗記します。一問一答などを使用し、きちんと覚えているか確認しながら進めます。
ほかの教科の勉強が終了している場合は、残りのすべての時間を理科、社会を暗記する時間に使いましょう。
過去問を復習するだけで受験当日の戦略がたてられる
前日に過去問を解いたあとは、試験当日の戦略を確認します。
まちがった個所はなぜまちがったのかを確認します。
次に問題を解く順番や時間配分の確認、問題が解けなかった場合の対処法(参考:迷った時の対処法)、
見直す順番(1.全問解いたか、2.マークの塗り忘れなど)や見直す箇所(英語の場合:ピリオド、複数形や三単現のsの有無など)などをあらかじめ決めておきましょう。
勉強する場所
受験前日はリラックスすることが大切です。今までと同じ環境を変えないようにしましょう。
受験前日は勉強以外に準備、確認、睡眠の確保など自宅でしなければいけないことがたくさんあります。
自宅以外で勉強する人は、時間に余裕をもって行動しましょう。
受験前日に勉強しないことのデメリット
集中できなくても、少しの時間だけでも勉強しましょう。
英語、国語は勘が鈍りやすい教科です。長文の音読、リスニングのCDを聞く、単語を見るなど、簡単なことでかまいません。
受験前日に覚えたものは当日も覚えている可能性が高いです。
迷った時の対処法
鉄則:解けない問題の解答、悩む時間は決めておく
多肢選択式試験で解答がわからないときのために、前もってマークする番号や記号は決めておきましょう。
どの番号、記号でもかまいません。
時間があれば解き直せるように問題に印をつけておくと便利です。
悩む時間も決めておき、それ以上悩む場合はマークだけして、次の問題に取りかかりましょう。
多肢選択の解答変更は受験者に有益!?
多肢選択式試験における解答変更は、得点向上よりもむしろ誤答数の増加をもたらすといわれることが多いようです。
が、過去数十年にわたるいくつかの研究によると、多肢選択式試験における解答変更は、一般的に受験者にとって有益であることが示されています。
根拠なく(同じ解答番号が続き不安になったなど)解答を変更することはおすすめしません。
いままで勉強してきたなかで養われた直感は信頼に値します。
しかし、熟考した問題に関しては、解答を変更したほうがよいのかもしれません。
宿泊編
宿泊施設は徒歩圏内がよい理由
すでに受験校が決定している人は、8月~9月ごろには宿泊施設を探し始め、早めに予約しておきましょう。
受験校が確定してない場合、キャンセルできる日程を確認し、事前に予約しておくのもよいでしょう。
受験校が確定した場合は、速やかにキャンセルしましょう。
宿泊施設は、試験会場からできるだけ近い施設を予約しましょう。
受験当日に天候が悪い場合は公共交通機関の遅延なども考えられます。
電車やバスでの移動以外にも、タクシーや徒歩で試験会場に向かえる距離がおすすめです。また、朝の混雑や乗り換えなどのストレスを軽減することもできます。
複数大学受験する際は、交通アクセスがよい駅の近くが便利です。
部屋を選ぶときのコツ
宿泊施設のなかには、カーテンがない部屋もあるようです。
繁華街の近くや高速道路の近くなどは、騒音やネオンの光などが勉強や休息の邪魔にならないか考えましょう。
受験シーズンは冬の季節であることがほとんどです。朝食夕食付であれば食事の心配がなく、温かいものを食べることができます。が、風邪などの感染リスク回避や、勉強しながら食べたいなどの理由から、部屋で食べたい場合もあるかもしれません。
ルームサービスや部屋食が可能な宿泊施設もあるので、対応サービスや値段を事前に確認してみましょう。
また、宿泊施設は昼食がないことが多いです。宿泊プランによっては、食事がつかない場合もあるでしょう。
近くにコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどがあると便利です。宿泊施設に電子レンジの有無を確認しておくとよいでしょう。
宿泊施設によっては、受験当日のお弁当を用意してくれる場合もあります。
食事以外にも、勉強できる机や椅子があるかを確認しておくことも重要です。
宿泊施設によっては、部屋の照明が暗い場合もあるので、電気スタンドや加湿器の貸し出し、モーニングコールなどのサービスの有無を問い合わせておくことをおすすめします。
不安を除くためにも快適に過ごすことは重要ですが、慣れない高級なベッドで寝違えてしまったとならないよう、いつもどおり過ごすことを心がけましょう。
荷物は宅配が便利、折りたたみ傘の準備も
宿泊日数が長い場合は、荷物の宅配がおすすめです。宿泊当日に時間指定で宿泊施設に到着するようにしておきましょう。
問題集や参考書などを確認したくなったときに、手もとにないと不安になるでしょう。
荷物が多くなりますが、必要なものは忘れずに宅配しましょう。
雨や雪の時に備え、折りたたみ傘や濡れた靴下をいれるビニール袋なども用意しておくと安心です。
チェックアウト後、荷物を宅配するか、宿泊施設に預かってもらうかも考え、宿泊施設に確認しておきましょう。
チェックアウト時はフロントも混みあいます。時間に余裕をもって準備をしましょう。
しかし、駅にあるコインロッカーに荷物を預けることはできるだけ避けましょう。
大きい荷物が入るコインロッカーの数は限られており、空いていないこともあります。確実に預けられるようにし、不安要素をなくすようにしましょう。
睡眠編
原則:いつもより2時間以上早く寝ない
受験前日の睡眠時間は6〜7時間半程度が理想です。
睡眠不足が記憶力に与える影響は大きく、記憶の定着に睡眠は欠かせません。脳の疲れをとるためにも重要です。
普段の就寝時刻よりも1時間早く就寝し、リラックスします。
いつもより2時間以上早く就寝すると、寝つけなくなる可能性が高く、眠れないと焦ることになるので避けましょう。
10時~11時就寝、5時~5時30分起床がおすすめです。
食事は就寝2~3時間前に消化のよいものをとり、カフェインの摂取は控えめにします。
入浴は就寝1~2時間前に少しぬるめのお湯につかります。寝る前のスマートフォンの操作は睡眠障害を引き起こしやすいので注意が必要です。
快適な室温と明るさでしっかり熟睡して、受験当日、最高の状態になるように備えます。
眠れないときに寝ている状態と同じような効果を得る方法
眠れないときは寝ることを諦めましょう。焦りは禁物です。寝なければと思えば思うほど緊張が高まり、眠れなくなります。
横になることで身体的な疲労を回復し、目を閉じるだけで外から得る情報の80%を遮断でき、脳の疲労を回復し、睡眠効果があるといわれています。
眠れなくてもそのまま横になり、目を閉じてなにも考えないように心がけるだけで、睡眠している状態に近づくことができます。
点数UP!睡眠前、起床後に知識を定着させ完璧に近づける
暗記教科を寝る前に勉強すると記憶の定着に効果的なのは有名な話です。これは、ノンレム睡眠が記憶を定着させるからといわれています。
受験前日の就寝30分前は、暗記、記憶する教科、英単語や英熟語、社会の年表などを短い時間で一気に勉強するのがポイントです。
起床後は前日に記憶した英単語などをテスト形式で確認します。一度記憶して脳に取り込まれた知識を取りだすことで記憶をさらに定着させます。
忘れてしまっていたことや、思い出せなかったものは、ノートに書いておく、印をつけるなどして、当日の試験前の休憩時間で確認し完璧に近づけます。
心理編
ゲン担ぎで自分に暗示をかける
ゲン担ぎといえば、かつ丼をイメージする人も多いでしょう。
かつ丼は昔から受験生の定番メニューですが、実は揚げものは消化が悪く、できれば避けたほうがよいメニューです。
食べものでゲン担ぎをする場合は、消化のよいものを選びましょう。
たとえば、
- れんこん…穴が開いているれんこんは「先を見通せる」といわれ、お節料理にも使われる縁起のよい食べものです。
- オクラ、納豆…粘り気のある食材は、「Never give up」「粘り強くなる」などの願掛けに使われています。
- 西京焼き…「さいきょう=最強」という語呂合わせで縁起がよいとされています。
などがおすすめです。
ほかに、模擬試験などの試験前に行っているルーティーンがある場合は、不安を軽減するためにも同じように行いましょう。
模擬試験で使用した鉛筆、消しゴムなどは使い慣れており、最適です。
ゲン担ぎは、自分で自分に暗示をかけることで不安を和らげるひとつの手段です。
あまりこだわりすぎると、かえって不安になる場合もあるので、日ごろから同じことを平常心で行うよう心がけましょう。
お守りは肌身離さず、がポイント
お守りは神様や仏様が宿る「依代(よりしろ)」です。(参考:複数のお守りを持っていても問題なし。お守りは肌身離さず持つことがポイント)
受験当日に使用するバッグに取りつける、服のポケットに入れるなど前日から準備しておき、肌身離さず大切にもちましょう。
どうしても身につけられない場合は、明るく目につく場所に置いておきましょう。
友情、家族編
モテる?一言で響く応援LINE
受験当日は、準備に確認以外にも、余裕をもった行動をしなければなりません。
時間に余裕をもっていどんでもらうためにも応援LINEなどは控えめにしましょう。
どうしても連絡したい人は前日の昼から夕方の時間に、簡潔に返信しなくてもよい文章で送りましょう。
受験終了後に、ねぎらいのLINEを送るほうがよい場合もあります。
同級生や友だちへの応援メッセージ
- 明日は一緒に頑張ろうね!
- ここまで頑張ってきたの知ってるよ。あなたならきっと大丈夫!
- いざってときは深呼吸してね。応援してるよ!
片思いの相手や部活の先輩への応援メッセージ
- 明日に備えてゆっくり休んでね。
- 先輩ならきっと大丈夫です。応援してます!
- 今日は暖かくしてゆっくり寝てくださいね。
彼氏、彼女への応援メッセージ
- そばで応援してるよ。
- 自分を信じて頑張って!
- 終わったら、美味しいもの食べに行こう。
プレッシャーをかけず、上から目線にならないように注意しましょう。
受験前日の理想的な友だちとの過ごし方
受験前日は人それぞれしなければならないことが違います。
不安感から友だちにLINEや電話で連絡をとることはできるかぎり控えましょう。
応援メッセージを送りたい人は、簡潔に返信をしなくてもよい文章で送りましょう。(参考:モテる?一言で響く応援LINE)
受験前日は特に気持ちが不安定で敏感になっています。
学校や塾の休憩時間に友だちと接するときは、ネガティブな表現は使わないようにし、「受験が終わったらご飯に行こう」などモチベーションが上がる言葉を掛け合いましょう。
難問ではなく基礎的な問題を出しあうことで復習や再確認をする、受験当日の持ちものの確認をしましょう。
「隣の受験生の貧乏ゆすりに対抗して貧乏ゆすりを仕返した(気になる人は試験監督に伝えることが最善です)」「たまたま目にした「望まない受動喫煙防止」の張り紙から「改正健康増進法」が解けた」などの先輩の受験体験記を一緒に読むこともリラックスできます。
友だちと話すことで不安になる人は、無理に話す必要はありません。
自分にあった過ごし方で不安やストレスを軽減するようにしましょう。
受験生の保護者の最適な応援の仕方
思春期のお子さまの心情を察することは難しいですが、受験前日に不安も緊張もないお子さまは少ないでしょう。
受験生の保護者は、実力が発揮できるようにと願うしかありません。
子どもの領域に踏み込まず、見守ることが大切です。
たとえば、前日の食事、当日のお弁当、飲みものの準備、お金の準備など、サポートできることはいろいろあります。
応援メッセージ付きのお弁当などもよいかもしれませんが、感動しすぎて昼休憩に泣かせてしまわないようにしましょう。
受験当日は、温かい朝食の準備をし、玄関までの見送りが一番の応援になるでしょう。
編集後記
受験は水ものといわれます。条件によって変わりやすく、予期せぬことが起こるのが受験です。
受験当日、予想外のことが起こっても心配する必要はありません。
「これが受験だ。すべてうまくいく。」とあなたが自分自身を信じ続けましょう。
自分を信じる力は想像以上の力を発揮し、合格をぐっと近づけることになるでしょう。
「受験が不安になってきた」という方はこちらの記事をご覧ください。
合格祈願におすすめの神社はこちら↓
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