塾講師が教える! 小中学生の【有意義な夏休みの過ごし方】

2021.07.16

青空を背に万歳をする男の子

長いようで短い夏休み。

今年の夏は、旅行や帰省など、おでかけのスケジュールを組んでいるご家庭も多いのではないでしょうか?
「子どもには、夏休みしかできないことを体験して、たくさんの思い出を作ってほしい」と思うものですね。

しかし、遊びばかりに夢中になっていると、あっという間に夏休みが終わってしまい、
「宿題が終わっていない!」
「絵日記を書くのを忘れていた!」
「たくさん時間があったはずなのに、何もできなかった・・・」
なんてことになりかねません。

この記事では、二学期から好スタートを切るために、充実した夏休みを過ごすための4つのポイントを紹介します。

ぜひ、親子で一緒に夏休みの計画を立ててみましょう!

「夏休み全体の計画」と「1日の計画」、2つの計画を立てよう!

夏休み終盤になって、「もっと早くから取り組んでおけばよかった・・・」と後悔しないようにするためには、あらかじめ計画を立てておくことが重要です。

また、計画を立てても実行できなければ意味がありません。

余裕をもって実行するために、「夏休み全体の計画」「1日の計画」、2つの計画表を作っておきましょう。

「夏休み全体の計画」を立てる際のポイント

「夏休み全体の計画」を立てる際は、カレンダーや手帳を準備し、まず、部活や塾の講習、旅行など、すでに決まっている予定を書き込みます。

次に、宿題や夏休みにしておきたいことなど、時間がかかりそうなものを書き込み、それぞれ「いつ頃までに終えるのか」も書いておきましょう。

その際、宿題については、「何の」宿題が「何ページ」あり、「いつ」取り組めるのかを具体的に考え、どのくらい時間が必要なのかを予測します。

仮に、数学の問題集40ページを20日間で終わらせるとしたら、40(ページ)÷20(日) =2と計算し、「1日2ページずつ進める」といった形で計画します。

また、読書感想文や理科の自由研究などは、どれくらい時間がかかるのかも、あらかじめ調べておきましょう。

例えば、読書感想文では、読みたい本のページ数や、自分にとって読みやすい内容かなどをチェックします。

理科の自由研究であれば、事前に準備しておくものや、実験や観察などにどれくらい時間がかかるのかを確認しておきましょう。

そのほかの注意事項としては、

  • 準備に時間がかかるものは、早めに取りかかり、余裕を持って終わらせる。
    できれば、宿題は、二学期が始まる10日前には終わるようにする。
  • 特に数学と英語は、短期間に集中して取り組むのではなく、力をつけるために、毎日少しずつ進める

などがあります。

「1日の計画」を立てる際のポイント

「1日の計画」を立てる際は、1時間ごとに区切り、そこに「何をするか」を書き込んでいきましょう。

また、「部活がある日・ない日」、「講習や塾がある日・ない日」というシチュエーション別に、2・3パターン作成しておくと、より実行しやすくなります。

「1日の計画」を立てる際のポイントは、

  • 朝7時には起きるようにする。
  • 午前中や夕方など、涼しくて、頭が冴えている時間帯を勉強の時間にする。
  • テレビやゲーム、スマホをさわる時間は、できればいつも同じ時間帯に設定し、「30分」「1時間」のように具体的に時間を決める
  • 寝る前の暗記は、蓄積されやすく、記憶に残りやすいため、英単語などの暗記学習は、できるだけ夜に行う
  • 就寝時間も決める。10時に寝るのが理想。

となります。

夏休みの宿題は、一学期の学習を思い出しながら進めよう!

夏休みの宿題の進め方のポイントとしては、前述した
「1日あたりのページ数を計算すること」、
「数学と英語は、毎日少しずつ進めること」のほかに、
「一学期の学習を復習しながら進めること」というのがあります。

夏休みの宿題は、すでに学習した内容の復習がほとんどです。
「一学期の学習を復習しながら進める」時のポイントは、

  • 一学期のテスト結果と、教科書や問題集を照らし合わせながら、「テストで正誤を分けたポイント」や「自分の理解が足りない箇所」を確認する。
  • 宿題の中に、解き方があやふやな問題があった場合は、教科書や過去に使用した問題集を確認し、類題を解く

となります。

この2点を実践しながら宿題を進めると、時間はかかりますが、今まであやふやだった部分が明確になるほか、相当な復習量となり、力もつきます。

どうせやらなければいけない宿題なら、自分の力をつけるための方法を試してみましょう。

苦手分野の克服を目指して勉強しよう!

「苦手分野の克服」は、時間がある時にしかできません。
普段は、学校の予習復習や宿題、部活、習い事などで忙しく、なかなか時間がとれませんよね。

実は、苦手な分野や教科というのは、
「じっくり考える時間がとれない」、
「教科書や参考書、問題集などの解説を、時間をかけて理解できるまで読めない」
ために、苦手だと思い込んでいる場合が多いのです。

時間のある「夏休み」に、特に苦手だと思う分野をしぼり、集中的に勉強しましょう。

苦手分野の具体的な克服方法

苦手分野の克服方法を以下に紹介します。

  • 苦手な分野をいくつかピックアップする。
    どの分野から勉強すべきかわからない場合は、夏休み前に、学校や塾の先生に相談しておきましょう。
  • 教科書や参考書で、苦手分野に該当するページを最初からていねいに進める
    自分の解き方と教科書や問題集の解答法を比較し、間違えていた場合は、なぜ間違えたかも考えましょう。
  • 解説を読んでもわからない問題は、「どこまで理解し、どこから理解できないのか」をハッキリさせた上で、学校や塾の先生に積極的に質問しましょう。
  • 理解したら、類題を演習する。
    できれば、他の問題集の同分野の問題にも取り組みましょう。
  • 間違えた場合は、間違えた理由をハッキリさせる。
    たとえ正解だったとしても、解説を読み、考え方まで合っているかを確認しましょう。
    ここでも、わからない場合は、わかる人に質問をするようにしましょう。

苦手分野克服のための「参考書」や「問題集」の選び方

自分で市販の参考書や問題集を選ぶ際は、以下に当てはまるものを選びましょう。

  • 自分の苦手分野に特化した、薄めで取り組みやすいもの。
  • 要点やまとめ、例題、解説がわかりやすく、詳しく記述されているもの。
  • 問題のパターンごとに分類され、問題量が豊富なもの。
  • 文字のフォントやレイアウト、ヒント欄などを見て、自分のやる気が続きそうなもの。

自分に合った問題集は一人ひとり異なります。
実際に書店に足を運び、中身を確認してから買うようにしましょう。

そのほか、夏休みに実践して欲しいこと、やっておくべきこと

夏休みは、勉強以外にも、普段なかなかできないことに挑戦するチャンスです。

例えば、

  • 読書⇒興味のある分野の本でかまいません。
    語彙や知識が増え、表現力の向上や思考の訓練にもなります。
  • 新聞の社説・コラムを毎日読む⇒特に国語が苦手な人におすすめです。
    こちらも、語彙や知識を身につけることができます。音読するときは大きな声を出して読んでみましょう。
  • 博物館や資料館、展示会、見学会、体験スペースなど、自分が興味のある企画やイベントに参加する⇒さまざまな物に触れ、体験することで、知識が増えます。
    また、「将来やりたいこと」を考えるきっかけにもなります。
  • 運動⇒毎日1回は体を動かしましょう。気分転換にもなり、頭の活性化にもつながります。

などがあります。
挙げたものは、あくまでも一例です。参考にして、自分が興味のあることに取り組み、充実した夏休みにしましょう。

 

子どもの預け先に困ったら…

まとめ

本記事では、「夏休みの過ごし方」についてまとめました。

夏休みの初めに計画を立てて、宿題や復習、その他の活動に目標を持って取り組むことで、二学期からの勉強やテストで周りと差をつけることができます。

ぜひ参考にしてみてください。

本記事は、ユリウス様にご提供いただきました。

ユリウスとは

ユリウスは、個別指導を中心としている塾です。

授業は、講師1人に生徒2人までの形式で、曜日や時間、教科が自由に選べるのが特徴。
カリキュラムは、学習面談を通して一人ひとりの目標や目的に合わせて作成されます。

中学受験をする小学生向けには、小4~小6生を対象とした「中学受験」
また、受け入れ学年が教室によって異なりますが、小4~小6生を対象とした「公立中高一貫校 受検」
の2コースを提供。

中学生向けの「個別指導」コースでは、特別指導として
教科書の内容に重点を置いた「定期テスト対策講座」 や「検定対策講座」なども用意されています。

そのほか、少人数のグループ学習や長期休暇に行われる期間講習、家庭教師などにも対応しています。

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