「勉強しなさい!」は悪影響? 勉強しない中学生をやる気にさせる方法とは

2021.07.16

「勉強しなさい!」は悪影響? 勉強しない中学生の子どもの4つのタイプと、勉強のモチベーションを高める方法

「うちの子は本当に勉強しなくて困っている」
「勉強しろと言ってもまったく聞かない」
とお悩みの方へ。

お子さんが勉強していないように見えると心配になりますよね。

そんな時は、「本当に勉強していないのかどうか」を見極めて、その上で「どうして勉強しないのか」を明確にし、適切に対応していくことが必要です。

この記事では、勉強しない中学生の子どもの4つのタイプと、勉強のモチベーションを高める方法について紹介します。
ぜひチェックして、参考にしてみてください。

勉強しない中学生の子どもの4つのタイプ

まず、勉強をさせようとする前に、お子さんが本当に勉強していないのかを判断する必要があります

それを見極めた上で、お子さんが勉強していない理由を明らかにすることです。

勉強しない理由はさまざまですが、大きく以下の4つのタイプに分かれます。

  1. 勉強方法は知っており、ただ勉強していないだけ
  2. 「できることなら成績を良くしたい」「苦手な教科や単元がわかるようになりたい」と思ってはいるが、何をどうしたら良いのかわからなくてできていない
  3. 「高校生になってからやれば間に合うだろう」など、 後で勉強すればどうにかなると思っている
  4.  何のために勉強するのかわかっていない

②③④の場合、「知らない」ことは仕方のないことであり、お子さんのせいではありません。
これから1つずつ理解し、できることから実践していけば良いのです。

また、勉強のモチベーションを高めるために、保護者の皆さんにお願いしたいことは、

  • 「勉強しなさい!」と言うのではなく、「勉強しやすくなる」環境作りをすること
  • お子さんが「将来、進みたい道」や「短期・中期・長期の目標」を考える機会を作ってあげること

です。

具体的な方法を紹介します。

勉強のモチベーションを高める方法

「勉強しなさい!」と言わない

お子さんが勉強していないように見えると、つい「勉強しなさい!」と言ってしまいがちですが、実は良くありません

お子さんも中学生になると、半分大人になりつつある(親への甘えを持ちながらも独立心が芽生え、素直に従いたくないと思う)時期です。

つねに「勉強しろ!」と言われ続けると、「勉強=嫌なこと」「親に反抗すること=勉強しないこと」になってしまい、何か理由をつけては「やりたくない」「やらない」と意地を張ってしまうことになります。

また、ただ単に「勉強の仕方がわからない」、「何から(何を)やればいいのかわからない」というお子さんや、「自分なりには勉強しているのに、成績や成果に現れないから、親から勉強していないと思われている」というお子さんも多くいます。

「勉強しなさい!」と言う前に、まずは、勉強のモチベーションが上がる環境作りを心がけてみてください

結果のみで評価しない

お子さんの勉強に関して、結果だけで評価することも良くありません

頑張っても、成果に現れないことはいくらでもあるため、過程を評価してあげることが大切です。

例えば、「テストの成績が良くなかったとしても、問題集を終わらせたことをほめてあげる」などです。

もし、お子さんの勉強内容まで把握することが難しい場合は、学校・塾の先生や兄姉に見てもらっても良いと思います。

成績は、勉強したからといってすぐに上がるものではないため、その時の成績だけで判断せず、長期的視野で考え、過程を評価してあげることを大切にしてください。

そして、できていない箇所があっても、一方的に叱るのではなく、「なぜできなかったのか」「どうすればもっと良くなるのか」を第三者的視点で冷静に、お子さまと一緒に考えることも重要です。

「勉強方法」や「何が自分に足りないのか」を考える

「勉強の仕方がわからない」、「苦手を克服したいけど、何から(何を)やれば良いのかわからない」という状況や、「自分なりには勉強しているのに、成績や成果に現れないので、親から勉強していないと思われている」という状況の場合、勉強の仕方を知ってもらわなければ改善しません

勉強の仕方を一緒に考えたり、早いうちに、学校・塾の先生や兄姉に相談されることをおすすめします。

お子さま自身が自分のことを客観的かつ冷静に考え、勉強方法を改善していく場を作ってあげましょう

あきらめや劣等感を払拭する

「できることなら成績を良くしたい」、「わかるようになりたい」と思ってはいるものの、どうしたら良いのかわからず、とりあえず勉強したけれど結果が出ないことで、「私には無理」というあきらめや劣等感が染みつきます

そうなると、勉強に対する意欲はなかなか湧いてきません。

このような場合も、お子さんの小さな成長や変化を周囲の大人が見逃さず、評価してあげることによって、徐々にあきらめや劣等感を払拭することができます。

まずは、「できるようになってきている」「理解しはじめている」という小さな実感・自信を早めに積み重ねることが大切です。

お子さんを評価し、自信をつけてあげましょう

お子さんが、自分の将来について考える機会を作る

できるだけ早いうちに、お子さん自身が「自分の将来について考える機会」を作ってあげましょう

「とりあえず、テストの点数を上げる!」という意識ももちろん必要ですが、それだけでは長続きしませんし、その目的だけでは勉強の動機づけとしては弱いです。

「今、勉強していることは、将来の自分に関わることなんだ」という意識を早い段階で持ってもらうことが、自分から勉強をし始める第一歩です。

勉強をするのは保護者のためではありません。

それをお子さん自身が理解することで、勉強に対する自主性を育んでいきます。

お子さんが、自分の将来と向き合う機会を作ってあげましょう。

中・長期的な目標を持つ

上述したように、「とりあえず、テストの点数を上げる!」、「学年で○番以内になる!」という短期的な目標も必要ですが、それだけでは長続きしません

「英検®・漢検の○級を取る!」、「短期留学やショートステイをしてみたい!」といった中期的目標や、「将来こんなことがしたい」、「こんな人になりたい」といった長期的な目標を考える機会を作ってあげましょう。

これにより、「だから今、○○を勉強することが必要だ!」というように、逆算して考えられるようになります。

できるだけ早い時期に、お子さん自身が将来について考える機会を作り、目標に落とし込むことで、自主的に勉強するように促せます

まとめ

本記事では、勉強しない中学生の子どもの4つのタイプと、勉強のモチベーションを高める方法を紹介しました。

勉強しない理由はさまざまですので、お子さんのタイプに合わせてサポートしてあげてはいかがでしょうか。

本記事は、ユリウス様にご提供いただきました。

ユリウスとは

ユリウスは、個別指導を中心としている塾です。

授業は、講師1人に生徒2人までの形式で、曜日や時間、教科が自由に選べるのが特徴。

カリキュラムは、学習面談を通して一人ひとりの目標や目的に合わせて作成され、定期テスト対策では教科書の内容に重点をおいた指導を行っています。

そのほか、少人数のグループ学習や映像授業、家庭教師なども対応しています。

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