【単語帳の作り方】だれでも確実に暗記できる方法を教えます
2023.03.09
勉強するうえで暗記は不可欠ですが、「覚えてもすぐ忘れてしまう」「教科書やノートを見てもなかなか覚えられない」「暗記の仕方がわからない」など、暗記に苦手意識をもつ人は多いのではないでしょうか。
暗記の秘訣は、繰りかえし学習です。
持ち運びができ、すきま時間に集中して学習できる単語帳は暗記に最適です。
この記事では、自作単語帳の作り方や、市販の単語帳との使い分け方について、詳しく解説します。
受験において重要視される英語を中心に、具体的な使い方や暗記スケジュールも紹介しているので、ぜひ日々の勉強に役立ててください。
目次
自作単語帳が効果的なわけ
専用の単語帳が作成される
受験では、頻出する英単語や古文単語などが志望校によって異なります。
また、出題傾向は年々変化していくため、市販の単語帳や過去問だけでは網羅できない場合もあります。
そういった市販の単語帳に掲載されていない単語を自作の単語帳に追加していくと、志望校専用の単語帳や、最新の傾向を反映した単語帳を作ることができます。
自分専用の単語帳で暗記の範囲を広げていきましょう。
苦手な語句や単語だけを集中的に覚えられる
教科書やノートや市販の単語帳を繰りかえし確認しても覚えられなかった内容を、自作単語帳に追加していきましょう。
なんども間違えてしまう英単語、数学の公式、歴史の年代や単語、古文単語など、科目ごとに分けて作りましょう。
覚えにくい内容をピックアップして自作の単語帳に加えておけば、市販の単語帳の中からまだ覚えていない単語を探しだす手間が省けます。
また、覚えにくい内容をひとまとめにすることで、苦手な単語をより意識して記憶できるようになります。
弱点だけをまとめた自作単語帳は、短時間での復習にもぴったりです。
通学時間や電車やバスの待ち時間、定期テスト中の休憩時間 、受験や模擬試験の当日など、すきま時間を効率的に活用できます。
シチュエーション別、すきま時間活用法 についてはこちら↓
ほかにも、両手が使えないときや、市販の単語帳を広げるスペースがない狭い場所でも、小さな単語カードなら服やカバンのポケットからすぐに取り出し、片手でめくることができます。
そのうえ、ぬれてもすぐに作り直せるため、入浴中や歯みがき中にも使用できます。
受験当日の休憩時間に確認する問題集、確認する箇所を決めておく理由についてはこちら↓
作る過程で記憶の定着に繋がる
多くのことを覚え、記憶したいときは、視覚以外の五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)も利用することが効果的といわれています。
自作単語帳を作るときは、追加したい数学の公式や語句、歴史の年代や内容、英単語などを確認(視覚)し、声に出し耳で聞き(聴覚)、自作単語帳に書く(触覚)方法で脳を活性化させましょう。
これはNG!非効率な単語帳の作り方
時間をかける
「英単語と意味だけではなく、発音記号や類義語、例文まで書きこんでしまう」「きれいな字で書くことに躍起になってしまう」「作ること自体が楽しくなってしまい、遊び感覚に…」といった、本来の目的を忘れ「単語帳を作る」作業に時間をかけることは、勉強時間の無駄となり本末転倒です。
作って満足する
単語帳を作ることで得られる満足感や達成感を「勉強している」と勘違いしてしまうことがあります。
単語帳は、作成したあとに繰りかえし学習することで記憶の定着につながります。
勉強の合間や休憩中の気分転換として作成するようにしましょう。
自作単語帳の作り方
自作単語帳に追加するもの
例:1日に英単語50単語覚える場合(38日で1900語完成) | ||
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1日目 | ①市販単語帳NO.1~50英単語を確認し、わからない英単語にチェックをつける |
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②チェックがついた英単語を繰りかえし確認(1日最低5回)し、覚える(蛍光ペンで色づけした英単語) | ||
2日目 | ①1日目にチェックをつけた英単語(No.1~50)を確認し、覚えた英単語のチェックを消す |
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②市販単語帳NO.51~100英単語を確認し、わからない英単語にチェックをつける |
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③①、②でチェックがついた英単語を繰りかえし確認(1日最低5回)し、覚える(蛍光ペンで色づけした英単語) | ||
2日目 | ①1日目にチェックをつけた英単語(No.1~50)を確認し、覚えた英単語のチェックを消す |
|
②市販単語帳NO.51~100英単語を確認し、わからない英単語にチェックをつける |
|
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③①、②でチェックがついた英単語を繰りかえし確認(1日最低5回)し、覚える(蛍光ペンで色づけした英単語) | ||
3日目 | ①1日目、2日目でチェックをつけた英単語(No.1~100)を確認し、覚えた英単語のチェックを消す |
|
②市販単語帳NO.101~150英単語を確認し、わからない英単語にチェックをつける |
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③①、②でチェックがついた英単語を繰りかえし確認(1日最低5回)し、覚える(蛍光ペンで色づけした英単語) | ||
4日目以降 | 同じように繰り返す | |
39日目 | チェックがついている英単語を自作単語帳に追加する 市販の英単語帳は2周、3周と同じように繰りかえす |
- ①志望校の過去の問題を解く
- ②解答を確認する前に、わからない単語を〇で囲む
- ③〇で囲まれた単語が市販の単語帳に掲載されているか索引で確認
- ④未掲載の単語は自作英単語帳に追加する
-
※志望校専用単語帳、問題集、模擬試験専用単語帳にわけておくと、試験前日や試験当日に見たい単語を探しやすいのでおすすめです。
※単語帳には、単語ノート、単語カード、単語シートがあります。
市販されているリングつきの単語カードは、順番の入れかえや差しかえが可能なため、目的にあった単語帳を作成しやすい点が特徴です。
小さく持ち運びがしやすいため、電車での移動中など、すきま時間にも確認ができ、おすすめです。
簡単にわかりやすく記入する
単語カードの場合は、英単語を覚える際は、表に英語、裏に日本語を、歴史上のできごとを覚える際は、表に歴史上のできごと、裏に年代や内容を記入します。
情報をたくさん書きこむと、その情報から推察してしまいます。余計なことは書かないようにしましょう。
ひとつのリングごとに教科ごと、志望校専用、模擬試験専用などと分けて おくと、あとで確認しやすくなります。
単語ノートの場合は、1ページを半分に折り、左半分と右半分に分けるか、見開きで1ページ目と2ページ目に分けて作りましょう。右半分や2ページ目を隠して確認テストができます。
英単語を覚える際は、左半分あるいは1ページ目に英語、右半分あるいは2ページ目に日本語を記入します。
歴史上のできごとの際は、左半分あるいは1ページ目に歴史上のできごと、右半分あるいは2ページ目に年代や内容を記入します。
ノートごとや、1ページごと、見開きごとに、教科や志望校、模擬試験とタイトルをつけ、ジャンルごとに分けておくと効率的です。
どちらの場合も、声に出して耳で確認しながら作成すると五感が刺激され、より記憶しやすくなるでしょう。
自作単語帳の使い方 ~英単語編~
例:単語カード(志望校専用)で作成した場合 | ||
---|---|---|
1日目 | ①単語カード(志望校専用)を確認し、覚えた英単語カードをリングからはずす | |
②残った英単語カードを繰りかえし確認し、覚える | ||
2日目 | ③残った英単語カードを確認し、覚えた英単語カードをリングからはずす | |
④残った覚えていない英単語カードを繰りかえし確認し、覚える | ||
3日目 | ⑤英単語カードがリングからすべてなくなるまで繰りかえす | |
⑥すべてなくなったら順番を入れかえ 、もう一度すべての英単語カードを同じ方法で確認し、暗記をより確実なものにする |
単語カードのメリットは順番を自由に入れかえられることです。単語そのものを暗記したか確認するために、順番を入れかえて繰りかえし学習しましょう。
自作単語帳と市販の単語帳を効率的に使う方法
市販の単語帳はメイン教材として使用する
現在、単語帳には受験対策用、資格試験用、レベル別、用途や頻度別などさまざまな種類が売られています。
受験対策用では、重要単語順、難易度別や派生語と関連語が掲載されている、例文付きなど、試験で出やすい単語を網羅しており、受験に対応できる単語力を効率よく身につけることができます。
自分の学力に合ったものを選び、基本的な単語は市販の単語帳を利用し、一冊を丸暗記しましょう。
ただし、市販の単語帳も繰りかえし学習していると、順番や場所で覚えてしまうことがあります。
対処法として、
- 最後のページから、奇数のページから、など順番を変えて学習する
- 索引を使用し、aから順番に学習する
- 短い例文や連語などが掲載された単語帳を使用し、単語を一つひとつの単体ではなく、つなげて理解する
といった方法も試してみましょう。
自作単語帳はサブ教材として使用する
自作単語帳はサブ教材として使用することにより、自作単語帳のメリットを最大限に生かしましょう。
- 市販の単語帳に掲載されていない単語を集めた単語帳
- 志望校の出題傾向や最新の傾向を補足する単語帳
- 覚えられなかった語句や間違った単語など自分の弱点を集めた単語帳
といった、市販の単語帳だけではカバーできない部分を自作単語帳で補うことで、自分の弱点を克服し、全体的な知識の底上げにつなげることができます。
また、毎日のすきま時間や決まった時間に反復学習を続ければ、自ずと勉強習慣が身につき、単語を長い期間覚えておくことができる長期記憶に結びつきます。
市販の単語帳と自作の単語帳をうまく活用し、効率的に語句や単語を覚えていきましょう。
- 起床後
①市販の英単語帳で、昨日学習した英単語と、新しい英単語(50個)を確認(1回目)②自作の志望校専用単語帳を確認し、覚えた英単語カードをはずす(1回目) - 移動時間
自作の志望校専用単語帳を、繰りかえし確認(2回目)
- 休み時間
市販の英単語帳で覚えていない英単語を繰りかえし確認(2回目)
- 帰宅後
市販の英単語帳で覚えていない英単語を繰りかえし確認(3回目)
- 入浴・歯みがき中
自作の志望校専用単語帳を、繰りかえし確認(3回目)
- 就寝前
市販の英単語帳で覚えていない英単語を繰りかえし確認(4回目)
1回で完璧にしようとせず、なんども繰りかえすことで完璧に近づけましょう
編集後記
公式や語句、英単語などを覚える勉強は、学習というよりは単調な作業になりがちです。
集中して1回で覚えようと長時間学習し続けるのではなく、楽な気持ちで短時間での学習を複数回繰りかえし、記憶の定着率を高めましょう。
単語帳をより効果的に活用することで、自分に合った暗記法を確立していきましょう。
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